高尿酸血症(痛風発作)
高尿酸血症とは血液中の尿酸の値が7mg/dlを超える状態のことです。それによって尿酸の結晶が関節に溜まりそれを白血球が攻撃することによって痛みを伴う痛風発作が出現します。
原因
基本的には尿酸の多いものの摂取など生活習慣によるものが多いですが、薬・脱水・甲状腺機能低下症・腎不全・悪性腫瘍などが原因の場合もあり精査が必要です。
診断
血液検査で血清尿酸値を調べます。血清尿酸値7mg/dlの場合高尿酸血症と診断されます。
ただし、痛風発作時に尿酸値が必ずしも高いわけではなく関節の疼痛・発赤がありその他考え得る病気が否定されれば痛風発作と診断されます。
治療
単に尿酸値が高いだけで治療を開始するわけではありません。痛風発作を繰り返したり、痛風結節(痛風によって関節にできる硬いできもの)ができている場合など医師が必要と判断する場合に治療を開始します。実際に尿酸値が9mg/dlを超えても痛風発作は5%程度しか発症しないというデータもあり、尿酸値が高いからといって安易に治療を開始する必要はありません。
① 痛風の治療
安静にし、冷却してください
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痛み止めの使用によってほとんどが改善します
改善が認められなければその他の薬によって治療を行います
② 高尿酸血症の治療
痛風発作後は治癒後2週間程度経過してから開始します
・まずは生活習慣の改善を行います
→当院では栄養士が在籍しており、高尿酸血症に対する肥満治療・飲酒のコントロールなどを行っています
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・それでも改善なければ薬剤治療を開始します。目標値に達する様に2-4週に1回採血にて薬の量を調節します。